マザーボードをケースに取り付ける

小学5年生でもできるパソコンの組み立てトップマザーボードをケースに取り付ける

ここで、ようやくパソコンケースが出てきます。用意したのは、電源付きパソコンケースです。CPUとCPUファンとメモリを取り付けたマザーボードをパソコンケースに取り付けます。

今回選択した黒いパソコンケース2枚のDDR2メモリをデュアルチャンネル対応のマザーボードに取り付けた

中には電源別売のパソコンケースもあります。その場合は、電源を別に用意しておく必要があります。パソコンケースによって取り付けが可能な電源がまちまちですので、ケースを購入するときに確認してください。また、電源は消耗品です。寿命があります。調子よく動いていたパソコンが、ある日突然起動しなくなった場合は、まず電源から疑いましょう。そうなったら電源を新しく交換しましょう。

高性能CPUや高性能ビデオカードを取り付ける場合、大容量の電源が必要になります。わたしは省エネ派ですので、なるべく消費電力を抑えた選択をしようと心がけて、購入する電源容量もなるべく抑えますが、現在では、大容量電源が圧倒的に多いです。

電源が別売の場合、先に、ケースに電源を取り付けてください。ネジ4本だけで取り付けれますのですぐにでもできると思います。

さて、取り付けです。マザーボードにネジを通す穴が普通8つあいています。ケースにはそれよりも多い穴があいていて、規格が合えば、どのマザーボードにもある程度対応するために作られています。まず、ケース背面のパネルがマザーボードに対応するか形を見比べましょう。たいてい違うので、パネル部は切り取って、マザーボードについているパネルを取り付けるようになります。

ケース背面パネル変更前のデフォルト形状←これが買った状態のパソコンケースの背面パネル。

マザーボードに並ぶ背面コネクタとその形状←マザーボードの背面コネクタ群。左のPS/2端子以外はすべて形が異なっているため、パネルを取り替える必要があります。

パソコンケースの背面パネルは、スチール製か、アルミ製です。わたしは高価なアルミ製は購入したことがありません。アルミ製は放熱効果が高いといわれていますが、その引き換えでン万円違うのは納得できないためです。話がそれましたが、パネルは何度も違う方向に折り曲げることによって、『金属疲労』という現象を起こさせ接合部を切ります。最初のひとつが難しいですが、少しずつ奥へ押したり、手前に引いたりしてどれかひとつに絞って根気よく曲げる作業を繰り返しましょう。ひとつが切れるとずいぶん動くようになりますので、他の箇所も折り曲げることを繰り返しきってください。コツさえわかれば、簡単にできるようになります。切り口はとがっているので怪我しないように気をつけましょう。

パソコンケースの背面パネルを取り除いたところ←パソコンケースの背面パネルを切断し、空っぽになったところ。

背面パネルが切り取れたら、マザーボードに付属しているパネルを取り付けましょう。PS/2コネクタ用の丸い穴がふたつ並んでいる方向がケースを普通に置いたときの上にあたります。↑の写真では左側です。マザーボード付属の背面パネルを取り付けたら下の写真のようになります。カチッとはまります。きちんとはまっていないと、マザーボードが取り付けられず、壊れてしまう場合もありますので、カチッと音がするまではめ込みましょう。

パソコンケースの背面パネルにマザーボード付属のパネルを取り付けた様子

パソコンケースの背面パネルを取り替えたら、次はマザーボードをセットします。いったんマザーボードをケースに置いて、穴の位置を確かめましょう。ケースから上に飛び出ていてマザーボードと隙間がないようであれば、そのままネジをはめれますが、隙間があるようであれば、スペーサーといって、間にはめ込むネジとネジの隙間を埋めるネジのオスとメスがくっついたものがありますので、このスペーサーを取り付けてください。これで高さが一緒になるはずです。ネジの取り付けは対角線が基本です。ひとつゆるめに取り付けたら、次は中心をはさんで反対側のネジをゆるめに取り付けます。すべてのネジをゆるめに取り付けたら、今度は同じ順序で締めていきます。締めすぎると壊れますのでほどほどにね。

CPUとCPUファンとメモリを取り付けたマザーボード←マザーボードをケースに取り付けることができました。

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